知り合いに「畑の草刈りをお願いできない?」と頼まれた。
まあ、畑の草くらいならサッと終わるだろう――そう思っていたんだけど。
行ってみたら、そこはもう畑じゃなかった。
ジャングルだった。
その知り合いももう高齢で、ここ数年はほぼ手をつけていなかった風だった。
なるほど、そりゃあ草も立派に成長するわけだ。
草というより、木。
雑草というより、もう植物界の重鎮。
刈っても刈っても終わらない、緑の壁。
「これ、本当に畑だったのか?」と途中から何度もツッコミながら、
汗だくになってひたすら刈り続けた。
気分はもはや草刈りじゃなくて開拓者。
文明開化の音が聞こえた気がした。
次からは「草刈り」じゃなくて「ジャングル伐採」で見積もらせてください。